いまいカウンセリングルームでは、フォーカシングという心理療法をカウンセリング・セラピーの中で行っています。
フォーカシングというのは、一言で言うと、からだを通して自分の本当の気持ちに気が付く方法です。
フォーカシングとは
フォーカシングというのは、英語の「Focus」(焦点を合わせる)という意味が元になっています。
普段私たちは、自分の感情や感覚に気が付いてはいません。
なぜかと言えば、思考が優位になってしまっているからです。
ですが、私たちは、思考だけでなく、感情や体の感覚も同時に感じています。
そして、自分の本当の思いに気が付くには、思考ではなく、感情や体の感覚に意識を向ける必要があります。
フォーカシングは、そのための方法です。
フォーカシングの創始者
フォーカシングを作ったのは、アメリカのカウンセラーであるジェンドリンという方です。
ジェンドリンは、カウンセリングで効果がある時とない時の違いはどこにあるのかを研究していました。
そして、その違いはクライエントが、自分の心に注意を向けて、何かを探索するかしないかにありました。
さらに、クライエントがその時探索しているものは、モヤモヤとしているけれど何かの意味を持った体の感覚、であることを発見しました。
そしてその体の感覚をフェルトセンスと名付けました。
フェルトセンス
フェルトセンスというのは、意味を含んだ体の感覚のことです。
・胸がギューッとしめつけられる感じ
・なんとなく喉が締め付けられて言葉が出ない感じ
・お腹のあたりがぽっかりと穴が開いてさみしい感じ
といった、単なる感覚でも感情でもない体の感覚のことです。
フォーカシングでは、フェルトセンスの存在に気が付き、しっかりと感じ、そこから意味を引き出すことで、自分の本当の思いに気がついていきます。
フォーカシングの手順
フォーカシングは4つの手順があります。
- フェルトセンスに気が付く
- フェルトセンスにピッタリ合う言葉・イメージを見つける
- フェルトセンスのメッセージに気が付く
- フェルトセンスのメッセージをしっかりと受け止める
この4つの手順を一つ一つ丁寧に行うことで、自分の本当の思いが明らかになります。
いまいカウンセリングルームで行うフォーカシング
いまいカウンセリングルームでは、カウンセリング・セラピーの中で、フォーカシングを行っています。
・カウンセリングの中で、感情が出て来た時に、フェルトセンスを感じてもらう
・思考が優位になってしまっている時に、フェルトセンスに寄り添ってもらう
・過去のエピソードをより体感してもらうために、フェルトセンスに集中してもらう
このように、よりカウンセリング・セラピーの効果を高めるために、フォーカシングを行っています。
この記事は以上になります。