ゲシュタルト療法とは?
ゲシュタルト療法というのは、今ここでの気づきを通して心理的な葛藤や悩みを解消し、自分自身の本当の思いや願いを軸として生きていくことが出来るようにする心理療法です。
ゲシュタルトとは?
ゲシュタルトというのは、ドイツ語で全体性や枠組みという意味があります。
人間が悩む時には、問題をその人なりの枠組みで囲って捉えています。
問題となることを色眼鏡を通して見ています。
ゲシュタルト療法では、今ここでの気づきを通して、この色眼鏡の存在に気が付き、問題となっている事象の捉え方や見え方を変化させます。
ゲシュタルト療法の創始者
ゲシュタルト療法は、精神科医のフレデリック・S・パールズと、妻であるローラによって作られました。
パールズの「今ここ」での気づきを重視する姿勢は、東洋思想や禅の影響がありました。
ゲシュタルト療法で解決出来ること
- 親子や毒親問題
- 怒りのコントロールが出来ずキレてしまう
- 対人恐怖症
- 自己肯定感が低く自信が持てない
ゲシュタルト療法では、傾聴スタイルのカウンセリングでは解決が難しい、より深い問題を解決することが出来ます。
なぜかと言えば、ゲシュタルト療法では、体の感覚や感情へアプローチするからです。
私たちは、普段思考だけでなく、同時に感覚や感情も感じています。
ですが、特に現代人は、感覚と感情をおろそかにしています。
ですから、問題がなかなか解決しません。
問題の本質は、体の感覚と感情に隠れています。
傾聴スタイルのカウンセリングは、思考に対してだけアプローチするので、クライエントさんの変化が遅いです。
思考と感覚と感情に対してアプローチする、ゲシュタルト療法は、クライエントさんの変化が早い心理療法です。
ゲシュタルト療法の心理技法
ゲシュタルト療法は、気づきのセラピーです。
今ここでの気づきを呼び起こし、認識に変化をもたらします。
ゲシュタルト療法でよく行われるのが、空の椅子の技法(チェアワーク)です。
空の椅子の技法(チェアワーク)というのは、誰も座っていない椅子に、問題と関係する人物がいると想像して、会話をする技法です。
想像上の人物との会話を通して、気づきを深めていきます。
いまいカウンセリングルームでのゲシュタルト療法
いまいカウンセリングルームでは、問題の性質に応じて、空の椅子の技法を行います。
親子問題や夫婦・恋人などの問題の場合には、相手の思いや気持ちをハッキリさせるために、空の椅子の技法が大変有効です。
空の椅子の技法を用いることで、より高い効果のカウンセリング・セラピーが出来ます。
ゲシュタルトの祈り
ゲシュタルトの祈りというのは、ゲシュタルト療法の究極の目標です。
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私は私の為に生きる
あなたはあなたの為に生きる
私がこの世に生きているのは、あなたの期待に答える為ではない
あなたがこの世に生きているのは、私の期待に答える為ではない
私は私
あなたはあなた
偶然が私たちを出会わせたならば、それは素晴らしいことだ
しかし、たとえ出会わなくても,それもまた素晴らしいことだ