対人恐怖症・社会不安障害の方は心配性で完璧主義
対人恐怖症・社会不安障害の方は、人一倍の心配性と極端な完璧主義を合わせ持った気質を持っています。
人一倍心配性
対人恐怖症・社会不安障害の方は、人一倍心配性です。
特に自分の健康面のことや、自分がみじめな状態や恥ずかしい状態にならないかをとても気にします。
また、このことから強迫観念症にも発展しやすく、
・手はきれいに洗えているのか?
・自分の視線が他人に迷惑をかけていないか?
・ドアのカギは閉めたか?
・落した画びょうで誰かが怪我をしないか?
など、さまざまなことが気になります。
なぜこのようなことが心配になるのかと言うと、人一倍より良く行きたいという思いが強いからです。
森田療法では、このことを「生の欲望」が強いと言います。
この生の欲望が生まれつき強いからこそ、逆により良く生きられないことが怖くなったり、心配になったりします。
そして、人生を生きるなかで、強いストレスを受ける出来事がきっかけとなって、対人恐怖症や社会不安障害になります。
極端な完璧主義
対人恐怖症や社会不安障害の方は、心配性であるだけでなく、極端な完璧主義でもあります。
これは、上記しました生の欲望が強いからです。
ですが、この極端な完璧主義が、理想の自分と現在の自分を比較し、劣等感を生みます。
そして、この劣等感が故に、社会や他人との交流が出来なくなります。
生まれ持った気質をプラスに転換する
対人恐怖症や社会不安障害の方が持つ、心配性で完璧主義という気質は、悪いものではありません。
むしろ、この気質を生かすことができるのであれば、人よりも良い働きが出来ます。
なぜかと言えば、より良く生きたいという生の欲望が強いからです。
ですから、対人恐怖症や社会不安障害は、気質や性格を変えるのではなく、プラスに転換することが必要です。
この記事は以上になります。