森田療法における対人恐怖症・社会不安障害のメカニズム
森田療法における対人恐怖症や社会不安障害のメカニズムをご説明します。
①対人恐怖症・社会不安障害の人の心理的特徴
対人恐怖症・社会不安障害の人は、完璧主義で『~するべき』が強いです。
- 私は健康であるべき
- 欠点があってはいけない
- 緊張してはいけない
- 臭くてはいけない
- 誰にでも好かれなければいけない
このような思いが強いのが特徴です。
②理想の自分と現実の自分がかけ離れる
完璧主義や~するべきという思いによって、対人恐怖症・社会不安障害の人は、理想の自分が頭の中に出来上がります。
この理想の自分が出来ればできるほど、現実の自分とはかけ離れていきます。
③自己否定や劣等感が強くなる
理想の自分と現実の自分とのギャップによって、自己否定や劣等感が強くなっていきます。
そして、こんな自分ではだめだ⇒何とか理想の自分にならなくては!と思うようになります。
④日常生活から逃避する
そして、対人恐怖症・社会不安障害の人は、理想の自分になるために努力をはじめます。
- 完璧に健康になる努力
- 欠点を消すための努力
- 臭いのない自分になるための努力
- 赤面しない自分になるための努力
- 誰にも嫌われないための努力
このような努力を始めます。
ですが、このような努力は、過剰になることが多いです。
そして、次第に、日常生活を送る事よりも、理想の自分になることが大切になります。
こうして、対人恐怖症・社会不安障害の人は、日常生活から、離れていき、生活に支障をきたすようになります。
この記事は以上になります。