毒親に育てられると大人になって問題を抱えます。
それは、何故かと言えば子供の頃に、愛情・安全・安心感を得ることが出来ないからです。
そして、子供の頃に得られなかった、愛情・安全・安心感を大人になっても求め続けてしまうので、問題が起こります。
毒親から愛情・安心・安全を得られない理由
毒親は、子供に対して愛情・安心・安全を与えることができません。
それは、何故かというと、毒親自身が愛情・安心・安全を得ていないからです。
人間は、自分が持っていないものを与えることができません。
ですから、毒親は、本来子供に与えるべき愛情・安心・安全を与えることができません。
そして、さらに問題なのは、毒親は子供から、自分が得られなかった愛情・安心・安全を得ようとするという点です。
子供は、親の要求を叶えるために、必死に頑張ります。
※なぜ子供は親の要求を叶えようとするのかについてはこちらでご説明しています。
問題のない良い子を演じたり、親を守ったり助けようとしたり、時には親の親の役割を演じようとします。
ですが、子供も毒親と同様に愛情・安心・安全を得てはいないので、毒親に与えることができません。
ですから、毒親はいつまでたっても満たされず毒親のままで、子供は大人になっても、他の誰かから愛情・安心・安全を得ようとし続けます。
大人になっても愛情・安心・安全を求め続けることの問題点
子供は、自分に与えられなかった愛情・安心・安全を大人になっても、得ようとし続けます。
そして、得ようとし続けてしまうところに問題が起こります。
人・仕事・趣味に依存してしまう
愛情・安心・安全をどこから得ようとするかというと、人・仕事・趣味からです。
人から得ようとすると、友人やパートナーの要求を断ることができなくなったり、ダメな人をパートナーに選んだり、過剰に相手に依存し重いと言われてしまったりします。
また、仕事での成功を過剰に求めたり、趣味に没頭しすぎてギャンブル依存などになってしまったりします。
自分が本当にやりたいことが出来ない
愛情・安心・安全を他から得ようとしている限りは、自分が本当にやりたいことができません。
何故かと言えば、自分がやりたいことをやるよりも、愛情・安心・安全が欲しいからです。
逆に言えば、やりたいことをやるといった自己実現は、愛情・安心・安全が満たされた上で、出来ることだとも言えます。
毒親から愛情・安心・安全を得ようとすることはやめる
毒親に育てられた人が、大人になって人・仕事・趣味から、愛情・安心・安全を得ようとすると言いましたが、本心では違います。
実際には、人・仕事・趣味は代用品で、本当は毒親から得たいのです。
ですが、毒親自身が満たされるまでは、毒親から愛情・安心・安全を得ることはできません。
そして、多くの場合で、毒親はずっと変わらずそのままです。
ですから、毒親から愛情・安心・安全を得ようとすることはやめましょう。
愛情・安心・安全を得るには癒しが必要
では、どこから愛情・安心・安全を得れば良いのでしょうか?
愛情・安心・安全を持っている人から得る
一つの方法は、愛情・安心・安全を持っている人から得るという方法です。
多くの場合でそれはパートナーになります。
結婚は一生続くセラピーとも言われています。
ですが、愛情・安心・安全を持っている人に対して、毒親に育てられた人は魅力を感じなかったり、羨ましさ、反感をもったりします。
あなたの周りには、実際には愛情・安心・安全にあふれた人がたくさんいます。
ですが、今のあなたの目には入っていない可能性があります。
一度、冷静になって考えてみましょう。
癒し・セラピーを行う
私自身の経験から、やはり自分だけでなんとかすることは難しいです。
※自分だけで癒しを行うことの難しさについてはこちらでご説明しています。
それは、何故かと言えば、愛情・安心・安全を得る方法論がわからないからです。
方法論には、心の仕組み・感情の仕組み・脳と自律神経の仕組みを理解し、なおかつ自分で自分を癒した経験が必要です。
ですから、まずは専門家によるセラピーを受ける必要があります。
そして、セラピーによって癒された経験をすると、自分で自分を癒していくこともできるようになります。
子供の頃に得られなかった愛情・安心・安全は、適切に癒しを行うことで、得ることができます。
この記事は以上になります。
>>>毒親について知ることが出来る9つの記事まとめに戻る<<<