対人恐怖症の中に、醜形恐怖症があります。
醜形恐怖症は、自分の体の一部分が醜い、異常であると感じる障害です。
醜形恐怖症のポイントは、醜い・異常であると【感じる】という点にあります。
醜形恐怖症の人は、現実の自分ではなくイメージの自分を見ています。
醜形恐怖症は現実の自分ではなくイメージの自分を見ていることが原因
醜形恐怖症というのは、対人恐怖症の一種です。
自分の体の一部分がとても気になってしまう症状です。
私も過去に醜形恐怖がありました。
醜形恐怖症とは?
醜形恐怖症というのは、体の一部分が醜い・異常であると感じることで、日常生活に制限が出てしまう状態のことを言います。
人間は誰しも、自分の体のどこかにコンプレックスを抱えています。
ですが、醜形恐怖症の人は、日常生活に支障が出てしまう程、自分の体の一部分が気になってしまいます。
単に気になる状態は、恐怖症ではありません。
気になることで、人間関係や社会生活において、何かしらの制限や支障が出てしまう状態を恐怖症と言います。
醜形恐怖症の人が気になってしまう体の部分は人それぞれ
醜形恐怖症の人が、気にしてしまう体の部分は人それぞれです。
顔のパーツであったり、体形、皮膚の状態、体毛、足の形、ほくろなど、本当に様々です。
私自身は、眉毛の形・体毛・目が一重であることなどでした。
なぜ、気になる部分が人それぞれなのかというと、醜形恐怖の本質が、気になる体の部分にあるのではなく、体の部分に対する意味づけにあるからです。
醜形恐怖症の人が、気にしてしまう体の部分には、その人なりの【気にしてしまう意味づけ】があります。
意味づけは心の中にあるので、他人には見えません。
ですから、他人がいくら気にしなくてもいい、大丈夫、むしろ人よりも良い、といわれても、まったく納得がいきません。
醜形恐怖症の本当の原因
醜形恐怖症の人が、本当に気になっているのは、体の部分に乗っかっている意味づけの方です。
私の場合には、気になっている部分があるから人に嫌われる・受け入れられないという意味づけでした。
気になる体の部分は、醜形恐怖症の本当の原因ではありません。
本当の原因は、意味づけの方です。
ですが、醜形恐怖症の人は、意味づけのほうではなく、気になる体の部分を何とか良くしようと頑張ります。
整形手術を繰り返してしまう人、摂食障害ですごくやせているのに、さらにやせようとしてしまう人などです。
意味づけを変えないと、どんなに体の一部分を良くしようと本人は納得がいきません。
醜形恐怖症の人にとっては、現実の体の部分は見えていません。
意味づけたイメージの体の部分を見ています。
自分のイメージを変えることで醜形恐怖症が解決する
醜形恐怖症の解決は、自分の体の部分にくっついている意味づけを変えることです。
自分が自分にもっているイメージを変えることです。
私の場合では、人に嫌われてしまう・認めてもらえない自分という自己イメージを変えることでした。
そして、自分に対するイメージが変わると、気にしていた体の部分が気にならなくなります。
もちろん人並みには気になりますが、必死に隠そうとしたり、必死に改善したりすることはありません。
人に嫌われてしまう・認めてもらえないというイメージがあるから、何とか気になる体の部分を良い状態にして、人に嫌われないように・認めてもらえるように頑張っていました。
本当に求めていたのは、体の部分が良くなることではなく、人に嫌われず、認めてもらえるようになることでした。
自分に対するイメージが変わるとそのことがよくわかります。
まさに、夢から覚めたような感覚になります。
この記事は以上になります。
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