対人恐怖症の方に、「甘えているだけ」「誰でも緊張するんだ」「根性が足りない」と言ったアドバイスをする方がいらっしゃいます。
私も、こうしたアドバイスを沢山もらいました。
ですが、対人恐怖症の方は、大変な努力をしていますし、何とかなるならどんなこともする根性もあります。
ただ恐怖感から行動が出来なくなっている状態です。
対人恐怖症の人は、甘えているわけではなく、本当に怖くて行動出来ないんです。
対人恐怖症は甘えではない
対人恐怖症の方は、完璧主義で努力家です。
ですから、甘えているわけではありません。
ですが、あまりに恐怖感が強いために、行動が出来ません。
対人恐怖症の人の苦しみは、完璧主義で努力家であるのに、行動が出来ない為に、甘えているとみられてしまうことにあります。
対人恐怖症の人が身近にいる方へ
対人恐怖症の人を傍で見ていると、行動しなかったり、努力していないように見えてしまうかもしれません。
ですが、対人恐怖症の人の心の中は、行動したいのに行動できない葛藤状態にあり、とても苦しい悔しい思いでいっぱいになっています。
ですから、もしもあなたの身近に対人恐怖症でお悩みの方がいらっしゃる場合には、頑張りたくても頑張れない状態にあることを理解して頂けると救いになります。
対人恐怖症を克服する上で大切なこと
対人恐怖症の人は、周りの人から甘えているとみられ、自分でも自分を責めてしまいます。
ですから、なんとか行動しようと、頑張ります。
ですが、行動しようとすればするほど、葛藤状態が強くなり、対人恐怖症の症状が強くなります。
対人恐怖症を克服する上で大切なことは、頑張って行動しようとすることをやめることです。
頑張って行動しようとすることをやめることで、葛藤状態が弱くなり、症状も弱くなります。
今の自分を変える必要はない
対人恐怖症の人が頑張って行動しようとしてしまうのは、今の自分の状態を何とか変えなくてはいけないという思いがあるからです。
今の自分を変えなくてはいけないという思いがあるということは、今の自分を強く否定していることでもあります。
この自己否定の強さが、葛藤状態をさらに強めてしまいます。
人には甘えていると言われ、自分でも自分を認められない状態は、大変苦しいです。
まずは、今の自分の状態を受け入れることが、ほっとした安心感につながります。
対人恐怖症であった私のこと
私は昔、自臭症という自分のニオイが気になってしまう対人恐怖症でした。
ですから、人に臭いと思われ嫌われることが怖くて、行動が出来ませんでした。
当時はそんな自分が嫌で嫌でしょうがなく、何とかしようと努力しました。
ですが、症状はどんどん強くなるばかりで、私は絶望してしまいました。
絶望した私は、自分を変えようとする努力をやめました。
すると不思議なことが起こりました。
いままで頑張ってもどうにもならなかった対人恐怖症の症状が、努力をやめたとたん、良くなりはじめたのです。
この時私は、無意識に対人恐怖症である自分を受け入れていました。
自分を受け入れたことで、心の葛藤状態が弱まり、対人恐怖症の症状がよくなりはじめました。
その後は、自分を変えるためではなく、自分を知り、自分を受け入れ、自分を許すことを目的としたカウンセリングやセラピーを受け、今では対人恐怖症の症状はでなくなりました。
今私が、いまいカウンセリングルームで行っているカウンセリング&セラピーは自分の経験を元にしたものです。
もしもあなたが、頑張っても頑張っても対人恐怖症が良くならず、困っているのでしたら、是非一度私にご相談ください。
あなたが、自分を知り、自分を受け入れ、自分を許すお手伝いをさせて頂ければと思います。
この記事は以上になります。
千葉県千葉市のいまいカウンセリングルームでは、カウンセリング・インナーチャイルドセラピーで、対人恐怖症の問題を解決しています。
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