対人恐怖症であった私は、色々な仕事が出来ませんでした。
みんなが普通に出来ていることが出来なかった自分に随分悩みました。
ですが、それが今は間違いであったことがわかります。
自分を否定し続けてしまった反省の念を込めて、対人恐怖症であった私が出来なかった仕事を書かせて頂きます。
対人恐怖症だった私の出来なかった仕事
私は今、整体院を開業して、整体師とカウンセラーをしています。
ですが、それまでの十数年の間、一つの仕事を2年以上続けることができませんでした。
頑張りたい気持ちもありましたし、続けたい気持ちもあったのですが、それができませんでした。
その頃は、そんな自分を本当にダメ人間だなと思っていました。
電話がとれない
職場で、電話をとらない人がいて、ずるいと思われる方もいらっしゃると思います。
ですが、世の中には、電話恐怖症の方がいらっしゃいます。
私もそうでした。
私の場合は、誰宛かわからない電話と、要件が予めわからない電話がとれませんでした。
電話をとれるものならとりたいのですが、怖くて出来ませんでした。
電話がとれないので、電話をとる必要がある仕事はできませんでした。
事務仕事ができない
私はとにかく事務仕事が出来ませんでした。
仕事の内容自体はこなせるのですが、仕事を間違えていないかが気になってしまい、先に進めませんでした。
そして、仕事が終わって、家に帰っても、休日でも、仕事が気になり続けました。
一つ一つの仕事がすぐにしっかりと完了すれば、気にならないのですが、事務仕事は、仕事が完了しているかがわかるのが一か月先であったり、半年先であったりします。
仕事が気になりすぎて、働き続けることができなくなりました。
会議が辛くてしょうがない
私は会議が苦手です。
人と人が目の前で争うことが特に苦手なので、会議で誰かと誰かの意見が食い違っているだけで、ハラハラドキドキして落ち着かなくなります。
そして、その場から離れたくなります。
ですから、会議が苦痛でした。
仕事を続ければ続けるほど失敗が積み重なる
私が、仕事を続けられない最大の原因が、仕事を続ければ続けるほど失敗が積み重なるという点です。
仕事をしていれば、誰しも失敗をします。
そして、失敗したことを乗り越えて、また新しい自分として一歩を踏み出せます。
ですが、私は失敗がチャラになりませんでした。
ですから、働く期間が長くなればなるほど、失敗が積み重なります。
そして、一緒に働いている人に対する罪悪感がピークに達すると、仕事をやめました。
仕事をやめると、失敗がチャラになりました。
誰かと一緒に働けない
仕事をする上で、私の最大の欠点は、誰かと一緒に働けないということです。
誰かと一緒だと、その人からの評価が気になり、仕事に集中できなくなります。
ですから、一人で出来るしか出来ませんでした。
私にとって最適な仕事
というようなことを十数年続けた後に、私が唯一働き続けられているのが、今の仕事です。
追い詰められてやっと見つけたとも言えます。
自分宛てに要件の分かる電話しかかかってきませんし、会議もなく、事務仕事でもなく、一人でできる今の仕事。
一人でやっている整体院、カウンセリングルームが私にとっての最適な仕事でした。
なぜ最適な仕事を見つけられたのか?
なぜ、自分にとって最適な仕事を見つけられたのかというと、自己否定をやめたからです。
以前の私は、自分ができないことをなんとか出来るように頑張っていました。
それは、自分を否定して、自分ではないものになろうとすることでした。
ですが、自己否定をやめると、違う世界が見えてきました。
今までは、自己否定の色眼鏡で世界を見ていたので見えませんでしたが、どうやら自分にもできることがたくさんあり、仕事として十分やっていけるようでした。
自分の適職・天職というのは、元々どこかに存在しています。
ですから、もしもそれが見つからない、見えないというのであれば、単に見えなくなっているだけです。
見えなくなっているのは、自分はダメだ、自分には向いていない、自分にはできない、自分はこうでなければいけない、という自己否定する信念、価値観です。
私は、カウンセラーさんの元で自己否定する信念、価値観を落としました。
自己否定する価値観、信念を落とした結果、色々なことが良い方向に変わり、色々なことが見えてきた経験から、いまいカウンセリングルームで、カウンセリングとセラピーを行っています。
この記事は以上になります。